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google検索はホームページにとって死活問題に関わるほど重要です。スマートフォンが普及してからは特に感じます。

ホームページへの流入の約7割がgoogle検索からの流入です。

これはアンドロイド・iPhoneを含めブラウザの初期設定がGoogle検索になっている事に由来します。スマホが普及しきっていない8年前くらいはyahoo!検索が圧倒的だったのですが、ほぼ逆転しました。

そして2位につけているyahoo!検索もGoogle検索のアルゴリズムを使用しているためSEO対策はGoogle検索のみを対象にすれば良いようになりました。

SEO対策を売りにしているところはやれペンギンアップデートだ、やれパンダアップデートだとその度奔走していますが、Googleの基本方針さえ理解していれば、何が良くて何がダメなのかは推測できます。それは「検索する人に正しい情報を届ける」という方針です。

これがホームページを擬人化してみると非常にわかりやすくなったのでご紹介します。

一人で複数の椅子に座れない

基本的なSEO対策のルールは「記事数」×「リンク数」×「訪問者数」この数値が高いほど順位があがります。

つまり膨大な記事数を持ったポータルサイトが強い影響力を発揮します。しかし、強いサイトのページが必然的に強くなるのですがGoogleでは一人1席だけというルールになっています。

そのため「ラーメン」と検索して「食べログ」が1位だったとしてもそれ以降上位100位以内に「食べログ」が出てくることはありません。

また、特性と全く関係ないキーワードには反応しないようになっています。「ラーメン 〇〇」と検索すると「食べログ」が不動の1位ですが、「ラーメン ブログ」と検索すると「食べログ」や「ぐるなび」のようなポータルサイトは一切出てこなくなります。

これはSEO対策の初歩、ポータルサイトが10位を独占しているキーワードは避けるための対策に使えます。

このように人気の高いビッグワードにも意外な盲点があり、ポータルサイトが表示されない言葉も溢れています。

そのため上位10位以内にポータルサイトで埋め尽くされているようなキーワードは捨て、前述のように「ブログ」を入れて検索するとポータルサイトが出てこなくなるような検索ワードを探すか

「ラーメン 深夜営業 〇〇市」

などのようにすぐ客になる率の高いキーワードを狙っていくSEM(サーチエンジンマーケティグの略ー検索エンジンでの順位ではなく、クリック率・購入率や成約率を上げるための対策)が有効でしょう。

悪い奴らはだいたい友達でもつるんでなきゃOK?

ヤクザに尊敬される高倉健さんは悪い人ですか?違いますよね。
当たり前のことですが、悪い人たちに好かれているからといって本人が悪い人というわけではありません。

これはどういうことかというと・・・・

SEO対策の歴史の中でペナルティのあるサイトからのリンクが順位を落とす。というルールがあります。これはSEO会社が行なっていたリンクを膨大に送って順位を上げるというスパムに対する処置でした。

つまり、悪い奴からリンクされると問答無用に仲間扱いされてしまうのです。

しかしSEO会社も転んでもただは起きません。これを逆手に取りライバル会社や順位を下げたいサイトにリンクを貼りだしたのです。

こういう歴史があるため、Googleがとった施作は「リンクの影響力を落とす」という事でした。現在でもまことしやかに良質のリンクが検索順位をあげるというのがSEOの定説になっていますが、その影響力も下がっています。

とにかくズルを嫌うのがGoogleです。

実際にホームページの内部構造とキーワードを意識した文言にするだけで検索順位は格段に上がります。

マメな人は好かれる

最近はGoogleに即時にインデックス(検索エンジンに登録される事)されるためSEO対策特に重要性を感じるのが更新頻度です。

だからといってロボットのように自動的に更新されるようなシステムは評価されません。

試しにExcelを使ってCSVで大量ページを順次上げていったのですがダメでした。時系列がばらけるように設定したにもかかわらずダメでした。

昔はこのような自動化も効果あったのですが「自然体のノーメーク美人」を好むGoogle先生には見向きもされなくなりました。

宿題を写して提出してもバレる

本当にGoogle先生は優秀です。コピペした文章をどのように変えてもばれます。逆に完全オリジナルで作った記事はすぐに評価してくれます。

まだ10数ページしかない当サイトでもオリジナルコンテンツにこだわってコピペせず、する場合は必ず「引用」を設けて書いています。

その甲斐あって「iPad パズドラ」や「iPad パズドラ 複数アカウント」というキーワードで1〜2位に来ており、書いて数時間で評価されました。

目安としては1000文字以上あると理想ですが、写真主体のページであれば500字程度でも評価してくれます。

 

小さいもの(スマホ)に優しい人は好かれる

子猫なんて関係ねぇといってた人たちは嫌われました。

Googleのアップデートの中でも一番大きな変換だったのがスマホ対応しているかどうかでした。

ホームページの子供ともいえるスマホへの対応が義務付けられました。
アクセス解析をしているとスマホからの閲覧が7割を超えることもあります。これは当然の流れといってよいでしょう。

はい喜んで!と素早い接客

ホームページの表示スピードがかなり重視されるようになりました。
というのも昔作ったHTMLベースで製作した放置してあるホームページが急に検索されるようになったからです。

あらゆる面でCMSベース(ブログのように作れるホームページ)が優位かとおもいきや意外な結果でした。

感覚的には外部リンクからのリンク数よりも表示スピードの方がホームページの評価の優先順位が高いように見受けられます。

ちなみに表示スピードの改善は、非常に即効性の高いSEO対策です。実際にアナリティクスの項目にも表示スピードが追加されるようになりました。それだけGoogle先生も重視しているという事でしょう。

擬人化すると見えてくるSEO対策のまとめ

SEO対策について様々な検証を重ねてきました。ブラックハットと呼ばれるスパムに近い方法がどこまで通じるのか?googleにとってどこがセーフでどこがアウトなのか?を検証のため様々なホームページを作り試してきた結果わかったことがあります。

それは、

googleは愛でできている

という事です。

Google先生はズルする人や悪い人が嫌いで、正直者が好きなんです。これは今も昔もかわりませんが、最近変わったな・・・と感じるのが優しくなったという事です。

昔はスパムを行なったら「悪・即・断!!」と問答無用に切り捨てていたのですが、ペナルティーのついたリンクをもらったら即退場!ではなく、Googleconsoleで悪い人たちとの付き合いやめなさいね。と教えてくれ、ちゃんと手を切れば許してくれます。

また悪い事をやっていたとしても、やめればすぐに許してくれます。

今後やってくるであろうペナルティの予測

アドセンスやyoutubeの配信の規約に書いてある事がそのまま対策になる可能性が非常に高いです。一例ですが

ポルノ、アダルト、成人向けのコンテンツ
暴力的なコンテンツ
自分自身または他者を脅したり、危害を加えるよう促したりしているコンテンツ
個人または個人で構成される集団を中傷、威嚇、攻撃しているコンテンツ
人種、民族、宗教、障害、年齢、国籍、従軍経験、性的指向、性別、性同一性など、組織的な人種差別や疎外に結び付く特性に基づいて、個人または集団の排斥を促し、差別を助長し、誹謗しているコンテンツ
過度に下品な言葉使い
ハッキングやクラッキングに関するコンテンツ
望ましくないソフトウェアのポリシーに違反するソフトウェアや他のコンテンツ
不正なソフトウェアやアドウェア
違法な薬物や麻薬関連製品に関するコンテンツ
絶滅危惧種から作られた製品を宣伝、販売、広告するコンテンツ
ビールやアルコール度の高い酒類の販売
タバコやタバコ関連商品の販売
処方箋医薬品の販売
武器および兵器や弾薬(銃火器、銃火器のパーツ、戦闘用ナイフ、スタンガンなど)の販売
授業や講義の課題や提出物の販売、配布
ユーザーに報酬を提供して、広告や商品のクリック、検索、複数ウェブサイトの閲覧、メールの閲覧を促すプログラムに関するコンテンツ
その他の違法なコンテンツ、不正行為を助長するコンテンツ、他者の法的権利を侵害するコンテンツ

引用元:AdSense プログラム ポリシー

あくまで広告を貼るサイトへのプログラムポリシーなので、具体的な商品名が出ている所は気にしなくてよいでしょう。しかし以下のものは今後対策が入る可能性が高いでしょう。

  • 個人または個人で構成される集団を中傷、威嚇、攻撃しているコンテンツ
  • 人種、民族、宗教、障害、年齢、国籍、従軍経験、性的指向、性別、性同一性など、組織的な人種差別や疎外に結び付く特性に基づいて、個人または集団の排斥を促し、差別を助長し、誹謗しているコンテンツ
  • 過度に下品な言葉使い
  • その他の違法なコンテンツ、不正行為を助長するコンテンツ、他者の法的権利を侵害するコンテンツ

YouTubeではヘイトスピーチや著作権に対する対策が始まっている

YouTubeではすでにヘイトスピーチや肖像権の侵害(芸能人の顔写真)や作品の流布などの対策が始まっています。

まず炎上系のユーチューバーの動画に広告が入らなくなりました。どうやら動画単位で検証しているらしく、料理を作ったなどの動画では広告が入っていました。これは人力かと思いきやどうやらAIで処理しているそうです。

タイトルの禁止キーワード(バカ・ファックなどの侮蔑を表す表現)などで判断するのはわかるのですが、ヘイトスピーチ特有の声の抑揚などから判断し、広告の出稿を停止しているそうです。すごいですね。

違法アップロードは著作者に還元

すでに対策されている著作権動画・音源もAIで処理しているのですが、画像を反転させたり、背景に別の動画を貼り付けたりして別の動画として配信されていますが、現在その広告費がアップロードした人ではなく著作権利者に入るように申告できるようになりました。

イタチごっこだった違法アップロードもこれで終止符が打たれそうですね。著作権利者に委ねるという発想も心憎いですね。

音楽やテレビ・映画などは販売を阻害されてしまいますが、ゲーム実況などは実況そのものが販促のPVのようなものなのでゲーム会社にとってはメリットになります。

すでにヘイトサイトへの対策が始まっている

パンダアップデートの前は「民進党」と検索するとトップに民主党の正体 – 国民が知らない反日の実態 というサイトがトップに来ていたのですが、現在は民主党の公式ページや事実だけを取り上げたページが上位を占めています。

ペナルティをくらったのか?というとそうではないようです。「民進党 反日」や「民進党 韓国」などで検索すると相変わらず上位にいます。

言論の自由を守りつつ、ヘイトスピーチが蔓延することのないような対策ということですね。

「好意・悪意」「情報・感情」の軸で検索されている?

ヘイトサイトに限らず検索キーワードによる住み分けが始まっておりサブキーワードとの組み合わせで検索順位が大きく変わるようになったのも最近の特徴です。

推測になりますが検索キーワードから「好意」か「悪意」かの横軸と
「情報」か「感情」かの縦軸で振り分けているようです。

好意か悪意かの軸のベースはサイト内で使われているワードによるものですが、情報か感情かの軸はどうやらホームページとブログで振り分けられているようです。

試しに「ラーメン 感想」で検索してみてください。ラーメンというキーワードで上位に出ることのなかった個人ブログが上位に出て来ます。

このようにGoogle検索のアルゴリズムは刻々と変わっていますが、逆に良質なコンテンツであれば、サイトボリュームやリンク数に関わらず上位表示するようになってきています。

今後のGoogle検索SEO対策の予測

今回SEO対策について書きましたが、Googleの気持ちになって考えてみるとわかってくる事が多々あります。今のGoogleは罪に対する罰よりも、冤罪にならないように気を配っている感があります。

例えば大量に記事をアップする。というのは一見スパム行為のように思われがちですが、アメブロのように多くの人が記事を書くサイトや、新規の制作サイトなど一気にアップする事があります。これを「1000件以上一度にアップしたらスパム」とアップロードした数で安易に認定することはできませんので、今後対策が入ることはないでしょう。

また過去にスパム行為と認定された「リンクファーム(互いにリンクを送り合うシステム)」も楽天やソフトバンクのような複合企業ではリンクファームのような構造が必要不可欠なので、現在はスパム扱いではなく評価の対象にしないという方法に変わっていると推察できます。

Googleのアルゴリズムは極力人の手を介さずに自動的に行われるよう調整されてきています。何がペナルティになるかは、人の善意に委ねて考えてみるとわかりやすくSEO対策という言葉に捉われず、

「人の役にたつコンテンツを作る」

「わかりやすい仕組み(構造)を心がける」

「人が惹きつけられるタイトルにする」

「更新し続ける」

と非常にシンプルな答えが息の長いSEO対策となるでしょう。

 

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